 木造の湯治宿  内部の様子。訪れた日は常連の湯治客で満室。 とても賑やかでした。  宿自慢の独自源泉  暗くてよく写りませんでした |
肘折温泉の中心街にある、湯治宿。 ・施設 内部は昔ながらの湯治旅館造り。細長い廊下の両側に、障子戸を設けた部屋が並びます。 肘折温泉湯巡り手形使用可。 ただ、残念ながらここのお宿では、最近宿泊した友人の情報によると、共同浴場入浴用のカードキーは貸し出ししてくれないそうです。私が宿泊した若松屋では貸してくれたんだけどなぁ。 お宿の方の対応は、すこぶる付きでよいです。 「うちの湯はうちだけのもんで、肘折でも一番だから、どんぞゆっくりつけってってけれ（得意満面）」 と言われました。ホントいい湯でしたよ。 ・お湯 宿が所有する独自源泉「三春屋源泉」の浴室と、組合共同源泉をひいた男女別大浴場があります。組合源泉は共同浴場でも味わえるわけですから入浴パスして、もちろん目当ての「三春屋源泉」にじっくり入浴です。 三春屋源泉の浴室は、家族風呂になっており、お客単位の貸切です。 玄関を入ってすぐ、廊下の脇にある浴室は、廊下からは一段下がった部分にありました。この手の造りの浴室は、昔ながらの湯治宿によく見られる形式ですね。 青い床の質素な脱衣所には、ストーブが置いてありとってもあったか。 浴室そのものは、脱衣所からさらに３０センチくらい下がった位置にあります。 湯船は、天然石をひいた、とても素朴なつくり。２ｍ四方くらい、ほぼ正方形の湯船の隅には、自然石をあしらって瀧のようにお湯が流れ込む意匠もあります。湯船の中にいくつか高さの違う石が置いてあり、好みの石に座って入浴できるアイデアがGOOD。 源泉名 三春屋源泉 ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩温泉 （旧 含重曹ー食塩泉） 源泉温度 ５７．２℃ PH６．４ 私が入浴したときは、前の入浴客が加水したものか、少しぬるかったです。 あさりのお澄まし椀のような、薄濁りのあるお湯。炭酸泉的臭いが少々。味は炭酸水素味＋弱い鉄味。ほんのわずかに泡付きあり。つるつる感はないです。肌にしっとりのとても柔らかいお湯でした。 ・感想 天井の高い薄暗い浴室で、お湯が湯船に流れ落ちる「チョロチョロ」とした水音が浴室に静かに響き渡るのを感じながら、目を閉じて湯に浸かっていますと 「あぁ、今、山形の山奥にいるんだなぁ」 と、しみじみ思ってしまうのでありました。 （Ｈ１７．１２．３１入浴） |
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